エドワードグリーン チェルシー(ユタカーフ)をレビュー!【革靴紹介】

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今回紹介する革靴はイギリスの靴ブランド「Edward Green(エドワードグリーン)」のストレートチップです。

最初に紹介したREGAL TOKYO W197外羽根パンチドキャップトゥやCARMINAのチャッカブーツとは異なり、ストレートチップという定番の形でビジネスシーンでは王道のモデルになっています。
今まで紹介した革靴は以下からご覧いただけます。

(2023/1/1更新)【革靴沼】愛用している革靴のご紹介【革靴一覧】
革靴沼にハマったサラリーマンの革靴一覧を作成しました。 革靴ブログにも関わらず、あまり紹介できていないので、先に一覧で紹介します。

特に装飾のないストレートチップですが、この靴ならではの特徴もあるため、そこを紹介したいと思います。

【革靴紹介】エドワードグリーン チェルシー(ユタカーフ)をレビュー!

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Edward Green(エドワードグリーン)について

Edward Greenは1890年イギリスのノーザンプトンでエドワード・グリーンさんが紳士用の靴を作ったことが始まりです。

でき得る限りの上質を求める」という哲学で靴を作り、瞬く間に「英国でも稀代の才気煥発な靴職人」として名声を上げたようです。

今でもグッドイヤーウェルト製法の靴で最高峰として評価され続けています。

イギリスを代表する靴ブランドの1つで、革靴を好きになるといつか履いてみたいとあこがれる靴の一つではないでしょうか。

日本では銀座の東急に路面店が入っているほか(2020年12月9日に閉店しました。)、新宿の百貨店や有楽町の百貨店などで購入することができます。

エドワードグリーン チェルシー(ストレートチップ)

今回紹介する革靴の詳細は以下のようになっています。

ブランドEdward Green/ (エドワードグリーン)
型番(靴名)chelsea/チェルシー
デザイン内羽根ストレートチップ
black
ラスト(木型)82
アッパーユタカーフ(Utah Calf)
ソールR1ソール
製法グッドイヤーウェルト式製法
購入時期2019年7月
購入価格セールで11万くらい

今回の靴はビジネスシーンで間違いのないストレートチップです。
冠婚葬祭にも使用できるデザインです。

通常、エドワードグリーンのチェルシーですとアッパーはスムースレザーが使用されていますが、本靴はユタカーフが使用されています。

また、ソールに関してもR1ソール(ラバーソール)が使用されており、雨でも気にせず履くことができます。

購入するきっかけ

この靴は新宿にある百貨店のセールで購入しました。

定価は18万程度だとは思いますが、セールと株主優待を使用して11万くらいだったと思います。

このユタカーフでR1ソールのチェルシーは伊勢丹別注のモデルになっており、ユタカーフという点に惹かれました。

常に雨にも履ける靴を探しており、ユタカーフが雨に強いということは知っていたのですが、基本的にカジュアル寄りなデザインのDover(ドーバー)に使用されている以外でみたことがなく、当時はカジュアル寄りな靴は探していなかったため、購入には至っていませんでした。

そんななかで、ユタカーフのストレートチップがセールになっていたため、購入することになりました。

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王道のストレートチップ

5アイレットのストレートチップです。

EdwardGreenChelsea全体

トゥはラウンドトゥになっています。

EdwardGreenChelseatoe

非常にシンプルなデザインです。

アッパーのユタカーフが特徴的です。

ストレートチップについて

ストレートチップは一般的にビジネスシーンや冠婚葬祭の際に適していると言われています。

この靴もビジネスシーン最も活躍できるデザインだと思います。
(アッパーのユタカーフがカジュアルかもしれませんが。)

ボテッとしているわけではないですし、とんがっているわけでもなく、丁度いいバランスで作られていると思います。

また、ストレートチップは革靴の中で一番多いデザインのような気もします。

各ブランドで同じストレートチップのデザインで靴を作ったとしても、木型やステッチ部分はそれぞれ異なっているので、やはりいろいろな形の靴ができ、それぞれ履き心地は変わってきます。

各ブランドのそういったデザインの違いを見つけることや、自分にあった履き心地の靴を見つけることも革靴の楽しみ方だと思います。

この靴の特徴を見ていきたいと思います。

トゥのダブルステッチ

トゥキャップの部分はダブルステッチになっています。

EdwardGreenChelseaダブルステッチ

なぜ2重になっているのかはわかりませんが、2重になっていても非常にステッチはきれいになっており、エドワードグリーンの作りの良さが見て取れます。

特徴的なスワンネック

この靴はスワンネックです。

靴紐の下のステッチを見てみると、1番下のハトメまでステッチが下りた後、真逆へステッチが方向転換して下りています。

EdwardGreenChelseaswanneckスワンネック

これが白鳥の首に似ていることからスワンネックと呼ばれるようになりました。

このデザインは1990年代後半、エドワードグリーンが工場をJohn lobbに売却したため、今までとデザインを少し変える必要がありました。
その際にこのスワンネックをチェルシーに採用したそうです。

スワンネックについては好みではありますが、スワンネックのほうが通常のデザインよりはカジュアルになりますね。

このような仕様は靴好きでないと気が付かない特徴になると思うので、知っていると個人的にはテンションが上がる部分だと思います。

小ぶりな踵

カルミナと同じように踵は小さめです。

EdwardGreenChelseaheel

カルミナよりも小さく見えます。

芯材もしっかりしている印象で、踵のサポートが期待できます。

EdwardGreenChelsea履き口比較

(左がEdward Greenで、右がREGAL TOKYOです)

履き口はREGAL TOKYOの靴と比較すると、Edward Green(エドワードグリーン)の本靴は履き口が狭いですが長く、REGAL TOKYOは履き口は広いですが短いです。
(伝わりますかね。)

REGAL TOKYOに比べて、履き口が狭い分履きにくいとは思いますが、フィット感は上です。

えぐれた土踏まず

土踏まずは絞られています。

このえぐれた土踏まずが歩行時にアーチをサポートしてくれます。

EdwardGreenChelseat土踏まず

アッパーは雨に強いユタカーフ

アッパーは雨に強いとされるユタカーフです。

EdwardGreenChelseautahcalf

ユタカーフはフランスのアルザス地方にあるハース・タナリーズというタンナーで作られています。
アルザス地方は皮を鞣す際に使用する水が豊富な場所なため、多くのタンナーが集まった場所のようです。

ユタカーフは9種類のオイルを染み込ませて、栗、ミモザ、南アメリカ原産の木材ケブラッチョの樹皮などを混ぜ合わせ鞣します。

通常のカーフに比べても柔らかく、油分も多く含んでいるため、耐水性という面でも強いという特徴を持った革になっています。

実際に触ると柔らかさは感じるため、履き心地も柔らかいと感じられます。

ソールは雨にも使えるR1ソール

ラバーソールといえば一番最初に思い浮かぶのはダイナイトソールですが、この靴はR1ソールが使われています。

ラバーソールですが厚さはそこまでなく、レザーソールの形状に近いため軽量であり、ラバーのため雨の日でも路面を気にせず履くことができます。

EdwardGreenChelseaR1sole

靴の返りも比較的いいです。

エドワードグリーンのロゴも付いています。

EdwardGreenChelseasolelogo

インソールのブランドロゴ

チェスナットのインソールに型押しでブランドロゴが押されています。
この型押しの四角いロゴは新しいロゴです。

EdwardGreenChelseainsole

昔のロゴは箔押しで横に「Edward Green」と書かれていました。
2014年頃に現在のロゴに変わったようです。

このようなロゴの変更は靴ブランドでは多く、ロゴで年代が判断できるため、靴好きの方はよく確認される部分かと思います。

ロゴの変更で有名なのは同じ英国靴の「Church’s」で旧ロゴ、旧旧ロゴなどロゴで年代を判断しています。

エドワードグリーンに関しては、現在のロゴのほうが個人的には好きですが、アッパーに使われている革は現在の物より昔の革のほうが「品質がいい」と言われています。

革の質にこだわる方は、旧ロゴの靴を探すといいのかもしれません。
今現在、新品の物は簡単に見つかるとは思いませんが、今年の年始(2020年)、有楽町の百貨店のセールでは数個見かけました。

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木型(ラスト)は82

Edward Green(エドワードグリーン)のチェルシーで基本となるラストは202なのですが、この靴は82です。

このラストは当時Edward Green(エドワードグリーン)でモデリスト兼ビスポーク責任者を務めていたトニー・ガジアーノさんが手掛けたもののようです。
このトニー・ガジアーノさんは現在、GAZIANO&GIRLINGを立ち上げ靴を作っています。

202だとトゥが丸みを帯びているのですが、82は比較的シュッとしています。

EdwardGreenChelseawhole3

82の方が甲の部分も202より低く設計されているようです。

チェルシーですと他にも915というラストも使われており、915に関しては82に比べてさらにシャープになっているようです。
ラストが915の靴も持っているのでそのうち比較レビューをしたいと思います。

82のラストは非常にバランスのとれたきれいなデザインだと感じます。

伊勢丹メンズのシューツリー

こちらの靴は伊勢丹メンズのシューツリーを使用しています。

isetanshoestree

純正ではないですがちゃんとテンションがかかっています。
(かかりすぎかも)

現在の純正のシューツリーは、202/606のラスト向けで販売されており、それぞれの木型に合ったシューツリーはないようなので、純正へののこだわりがない場合は、伊勢丹のシューツリーも検討いただくといいと思います。

伊勢丹のロゴも革でもついていていいですね。

isetanshoestreelogo

付属品は?

箱は鮮やかな水色です。
上面にロゴが書かれています。

EdwardGreen箱

袋は茶色ですね。
同じくブランドロゴが描かれています。

EdwardGreenシューズバッグ

まとめ

Edward Green chelsea(ユタカーフ)について、いろいろな部分を見てみましたが、以下の方にお勧めです。

・フォーマルな靴が欲しい方
・ユタカーフの靴が欲しい方
・雨に履ける仕事靴が欲しい方
・英国靴を味わいたい方
本靴はストレートチップなのでビジネスシーンでかなり役立つと思います。

アッパーに使われているユタカーフも油分が豊富なため、雨に比較的強い素材になっていることに加え、ソールもR1ソールというラバーソールなので、出張シーンでも役に立つと思います。

本靴のようにストレートチップでもそれぞれブランドの細かいこだわりが見れるので、こういった伝統のある靴ブランドの物を買うと、歴史も含めて楽しめると思います。

かなり高価なため、なかなか手が出ない商品ではあると思いますが、高い靴は手入れ修理をしっかりすれば長く履くことができるため、無駄にはならないと思います。

歴史とこだわりの詰まった「Edward Green」、革靴好きとしては外せないブランドです。

セールにかかることもあるので、一度店頭で手に取ってみてみることをおススメします。

エドワードグリーンの別の靴も紹介しました!
珍しいコンビネーションシューズです。

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