今回紹介する革靴はスペインの靴ブランド「CARMINA(カルミナ/カルミーナ)」のチャッカブーツ(80613)です。
最初に紹介したREGAL TOKYO W197外羽根パンチドキャップトゥとは対極で、ドレッシーな革靴になっており、これも気に入っています。
【革靴紹介】CARMINA(カルミナ/カルミーナ)ミュージアムカーフ チャッカブーツをレビュー!
CARMINA(カルミナ/カルミーナ)について
CARMINA(カルミナ/カルミーナ)は、1866年からスペイン・マヨルカ島ですべての靴を製造しているシューメーカーです。
1866年、マティアス・プハーダスさんが注文靴を作る工房をスペインのマヨルカ島インカ村に開いたことが始まりのようです。
ちなみに1866年は日本で薩長同盟が成立した年です。
そして、1961年にマティアス・プハーダスさんのひ孫であるホセ・アルバラデホ・プハアーダスさんが家族伝統の靴づくりを発展させるために、フィレンツェで当時最高の靴職人のもとで修業を積み、故郷のマヨルカ島に戻り、靴工場を開いたそうです。
1997年、ホセ・アルバラデホ・プハアーダスさんが60歳のときに長年培ってきた知識と伝統技術で世界最高のハンドクラフトシューズを創造するためにCARMINA SHOEMAKERを作ったようです。
CARMINA 80613 (チャッカブーツ)
今回紹介する革靴の詳細は以下のようになっています。
ブランド | CARMINA/ カルミナorカルミーナ |
型番(靴名) | 80613 |
デザイン | 2アイレットチャッカブーツ |
色 | negro |
ラスト(木型) | COSTITX |
アッパー | ミュージアムカーフ |
ソール | シングルレザーソール |
製法 | グッドイヤーウエルト式製法 |
購入時期 | 2019年1月 |
購入価格 | セールで6万くらい |
特徴は、アッパーが色のムラ感があるミュージアムカーフであること。
また、ドレッシーな木型のため、カジュアルシーンで履くよりもフォーマルシーンの方が合うと思います。
購入するきっかけ
ネットでいろいろな靴ブランドを調べていた時にCARMINA(カルミナ)を見つけました。
踵の小さい、甲の低い人に合うとのレビューが多かったため、足の小さい自分も履いてみたいと興味を持ちました。
また、John Lobbでも使われているミュージアムカーフを使用した靴も多く、ミュージアムカーフを履いてみたいが、John Lobbは買えないという私でも、CARMINA(カルミナ)であれば買えそうという気持ちで、CARMINA(カルミナ)の靴を見ていました。
そんな中、阪急メンズ東京の初売り予告をネットで見ていると、様々なイギリス靴等がセールになっており、その中に本靴がありました。
初売りということで通常よりは安く、一足も持っていないチャッカブーツということで、購入にいたりました。
(CARMINAはセールにかかることが多いです。)
茶色とも悩んだのですが、あまり履きこなせる自信がなかったので黒(negro)にしました。
シンプルなチャッカブーツ
デザインを見てみましょう。
2アイレットのシンプルなチャッカブーツです。
メダリオン等もない、かなりシンプルなデザインです。
ステッチもきれいです。
アッパーのミュージアムカーフが特徴的です。
甲は低い
甲は低いです。
甲があっていないと足と革の隙間ができ、歩く際に履き皺が足に刺さってしまう(靴に噛まれると言います)ことがありますが、この靴はその心配がなさそうです。
小ぶりな踵
カルミナの靴は比較的踵が小さい物が多い印象です。
この靴も足首に向けて細くなり洋梨のような形です。
踵のフィット感が良さそうに見えます。
テーパードヒール
この靴はテーパードヒールになっています。
テーパードヒールは通常であれば踵がまっすぐ落ちるところを、斜めに落ちていくことを言います。
これによりさらにドレッシーな印象になります。
(誰も気がつくことはないと思いますが。)
他にもすこし細くなりながら落ちるものもあり、ピッチドヒールといいます。
アッパーは色ムラのあるミュージアムカーフ
ミュージアムカーフとは
ミュージアムカーフは、極めて肌理の細かい革に職人が手作業で染色の工程を何度も繰り返しムラの模様が生み出すようです。
手作業であるため、2つとして同じ柄ができないようです。
他の靴ではJohn Lobb等で使われています。
本靴でも左右の模様が違い、ムラ感がわかるかと思います。
このムラ感がミュージアムカーフの特徴です。
ソールはシングルレザーソール
履き始めは返りが悪く、少し履いただけでもつま先がかなり削れてしまったので、ラバーを足しています。
レザーソールは滑ると言われていますが、そこまで滑らないです。
(雨では履いていません。)
手間の掛かるヒドゥンチャネル仕上げ
グッドイヤーウェルト製法の靴はソールに縫い糸がみえることが多いですが、この靴は見えないようになっています。
この縫い糸が見えないようになっているものをヒドゥンチャネルといいます。
ヒドゥンチャネルを作るには、ソールに切り込みを入れ、切り込んだ部分の革を起こし、縫いつけていきます。
縫いつけたあとは、切り込みを入れた部分を伏せることで、「ヒドゥンチャネル」に仕上がります。
ヒドゥンチャネルは手間がかかるため、より高価な靴に多く採用されます。
ただ、歩いているうちに縫い糸が見えるようになってしまうので、見た目を良くするくらいしか良さはない気がします。
縫い糸が見えるようになっても特に問題はありません。
トップリフトは?
トップリフトはすべてが革ではなく、一部がラバーになっています。
ラバーになることですり減りが遅くなったり、歩く際に滑ることの防止にもなります。
ラバー部分にも三日月型(ラスター)、V字型(アローヘッド)、鍵型(ダヴテイル)といった様々な種類があり、本靴は三日月型です。
見た目以外にあまり違いはないと思います。
木型(ラスト)
今回の靴はCOSTITXという木型です。
最近新しくできた木型のようです。
ロングノーズになっており、シャープな印象を受けます。
また、指周りは少し広くなっており、きつすぎるということはなさそうです。
木型(ラスト)がInca(インカ)の靴を持っていないので、比較はできませんが、足入れの感覚は踵が包まれるような感覚で、非常にいいです。
インソール
黒の型押しです。
CARMINAとマヨルカとグッドイヤーと書いてあります。
型押しは消えないので嬉しいです。
シューツリーはSleipnir(スレイプニル)
こちらの靴にも先日紹介したREGAL TOKYOの靴と同様にSleipnir(スレイプニル)のシューツリーを使っています。
純正ではないですがちゃんとテンションがかかっています。
チャッカブーツのためシューツリーを抜く際に少し苦戦しますが、それだけシューツリーがあっているということでしょう。
ちなみに公式サイトから注文する場合はシューツリーが付いてくるようです。
スレイプニルのシューツリーは以下をご確認ください。
付属品は?
箱は赤です。
袋も赤です。
情熱の赤なのでしょうか。
替え用の靴紐も入っています。
靴紐はボロボロになるので、替えがついていると嬉しいです。
まとめ
CARMINA(カルミナ) 80613 (チャッカブーツ)について、いろいろな部分を見てみましたが、以下の方にお勧めです。
・ミュージアムカーフの靴が欲しい方
ミュージアムカーフについては、非常にきれいな革であり、John Lobbほどは高くないので、John Lobbは手が出ないけど、ミュージアムカーフを履いてみたいという方にはいいのかと思います。
作りもいいので、CARMINAの革靴も検討してみてはいかがでしょうか。
次回はEdward Greenの靴を紹介します。
エドワードグリーンの靴を紹介しました!
現在所有している革靴一覧はこちらからご覧いただけます。
今回もお読みいただきありがとうございます。
質問等ありましたらコメントやお問い合わせからお願いします。
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