2019年7月に購入したJohn Lobb(ジョンロブ)のチャッカブーツ、「ROMSEYⅡ(ロムゼイ2)」のレビューです。
購入から約6年が経過しましたが所有している革靴の中で、出張や悪天候の日も含め最も頻繁に履いている一足です。
今回は、6年間履き続けた経年変化の様子と、他のブランドと比較したサイズ感、そしてなぜこの靴の登板回数が多くなるのか、その理由を記録します。
基本スペックと購入時の詳細
まずは基本情報です。
- モデル:ROMSEYⅡ(ロムゼイ2)
- 素材:Black Suede(ブラックスエード)
- ラスト:8000
- サイズ:6.0E
- ソール:October Sole(ラバーソール)
2019年7月、阪急メンズのセールにて購入しました。当時の購入価格は約11万円です。
箱の側面には、モデル名、サイズ、ラスト、素材が手書きで記載されています。
※ちなみに、この「黄色い箱」は旧デザインです。現在はボルドー色の箱に変更されていますが、セールでの購入だったため、旧箱時代の貴重なデッドストックを入手できた形です。
靴の内部にも同様に、手書きでモデル名とスペックが記されています。
サイズ感とフィッティング
最も重要なサイズ選びについてです。結論から言うと、私はこの靴に関しては通常よりハーフサイズ上げて履いています。
他ブランドとの比較
私の足のサイズは実寸で約24.5cm程度で、普段は以下のサイズを選びます。
- J.M. Weston (180/641):5.5B/C
- 英国靴全般:5.5E
しかし、このロムゼイ2に関しては「6.0E」を履いています。
サイズアップした理由と実際の着用感
実は、狙ってサイズを上げたわけではありません。
セール会場でこの靴に出会った時、私のマイサイズである5.5Eの在庫がなく、たまたま残っていたのが6.0Eだったのです。
「少し大きいかな?」と思いつつ購入したのですが、これが結果的に大正解でした。
ハーフサイズ上げていますが、決してブカブカで緩いということはありません。紐で調整できるチャッカブーツであること、そして後述するアンライニング仕様により足当たりが柔らかいことから、「キツすぎず、緩すぎない」ジャストなフィッティングになっています。
この「偶然選んだゆとりのあるサイズ感」が、長時間履いてもストレスを感じない最大の要因となりました。
仕様の特徴:アンライニングとラバーソール
この靴を「一番履いている」理由は、気兼ねなく履ける実用的なスペックにあります。
アンライニング仕様
筒部分(足首周り)には裏地(ライニング)がありません。
一枚革で構成されているため非常に柔らかく、履き下ろしの初日から靴擦れは一切ありませんでした。脱ぎ履きもスムーズです。
オクトーバーソール(ラバーソール)
ソールは「October Sole」と呼ばれる純正のラバーソール仕様です。
適度な厚みがあり、クッション性とグリップ力に優れています。レザーソールのように滑る心配がなく、路面状況を気にせず歩けます。
ブラックスエードと外ハトメ
アッパーは毛足の短いブラックスエード。紐を通す穴は、金属のハトメが表に出る「外ハトメ」仕様です。
ラスト8000のセミスクエアトゥはドレッシーな形状ですが、素材とハトメで適度にカジュアルダウンされています。

そのため、ジャケパンスタイルはもちろん、デニムなどのカジュアルな服装にも合わせやすく、オンオフ兼用として機能します。
6年間の経年変化とメンテナンス
6年間の着用により、全体的に使用感が出ています。
カカトやくるぶしなど、擦れる部分はスエードが寝て白っぽくなっています。
また、つま先のソールも削れてきました。
脱いだ時のインソールの刻印も、所有する満足感を高めてくれます。
メンテナンスについて
手入れは非常にシンプルです。
- 着用後のブラッシング
- 定期的なスエードスプレーの塗布
基本的にはこれだけです。スムースレザーのような鏡面磨きやクリーム塗布が不要なため、維持管理が楽な点も実用靴として優れています。
まとめ
John Lobb ROMSEYⅡ(ロムゼイ2)は、以下の点において非常にバランスの取れた実用靴です。
- ストレスのないサイズ感:サイズアップによる快適な履き心地
- 全天候対応:スエード×ラバーソールで雨の日も安心
- 汎用性:ビジネスカジュアルからデニムまで対応
現在も販売が継続されている名作モデルですが、出張や旅行など「一足で全てをこなしたい」という場面では、迷わずこの靴を選んでいます。
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