春先や秋口のアウターとして、また冬場のレイヤードアイテムとして欠かせないのが「Gジャン(デニムジャケット)」です。しかし、大人が休日に着るアイテムとして、ワークウェア感が強すぎるものは避けたいところ。
今回は、私が愛用している「Jeanik(ジーニック)」と、2026年2月に銀座の「Barneys New York(バーニーズ ニューヨーク)」のセールで購入したオリジナルモデルの2着をご紹介します。
バーニーズの一着は、水沢ダウンに合わせる予算1万円以下のスマホ対応グローブを探していた際、アパレルコーナーで偶然見つけたものです。
奇しくも両者ともに「岡山製」のブラックデニムですが、そのアプローチとサイズ設計は対極にあります。
それぞれのディテールと実寸値を比較し、用途の違いを整理します。
1. 都会的な表情の「Jeanik(ジーニック)」2ndモデル
一つ目は、ブラックデニムの質感が美しいJeanikです。ビームスFなどでも展開されており、岡山県児島を拠点に製造されています。
私が所有しているのは「507(通称2ndモデル)」をベースにしたワンウォッシュモデル、色はウォッシュドブラックで(型番:JEANIK0102WB)、価格は42,900円(税込)でした。
このブランドの最大の魅力は、従来のGジャンにある無骨さを削ぎ落とし、テーラードジャケットの技法を用いて構築されている点です。


背面に沿う美しいカーブや、前振りに設計された袖付けなど、ドレスウェアに用いられる緻密なパターンが採用されています。
これにより、Gジャン特有の肩のツッパリ感が解消され、高い運動量とフィット感を両立しています。
フロントには2ndモデル特有のフラップ付きポケットが左右に配置されています。
また、ボタンもブランドロゴの刻印がないマットなシルバー系で統一され、極限までミニマルでドレスライクな仕様になっています。


私が所有しているサイズSの実寸スペックは以下の通りです。
12.5オンスという適度な厚みの生地を使用しており、肩周りの吸い付くようなフィット感は、シャツや薄手のニットの上に羽織るだけで、清潔感のある大人のスタイルを完成させてくれます。
ジョンロブやJ.M.ウエストンなどの上質な革靴と合わせる、カジュアルすぎない「ドレス顔のGジャン」を探している方には間違いのない選択肢です。
2. 洗練されたベーシック「Barneys New York」1stモデル
二つ目は、バーニーズ ニューヨークのオリジナルモデルです。


こちらは内側のタグに「25FW PL ゆとり BLOUSON S-UP BK DNM Euro Levis OW」という管理用の文字列が記載されています。
2025年秋冬モデルであり、90年代のヨーロッパ企画リーバイス(Euro Levis)をデザインソースにしていることがわかります。
定価は39,600円ですが、セールにて60%オフの15,840円で購入できました。
国内外のラグジュアリーブランドのデニム加工を手がける岡山のファクトリーで製造されているとのことです。
デザインのベースは最も古い歴史を持つ「1stモデル」ですが、現代の実用性を考慮して胸ポケットのフラップが省かれ、細部のバランスが洗練されています。



一方で、「INTERNATIONAL WORLD JEANS」と刻印された鈍く光る銅色のドーナツボタンなど、ヴィンテージウェアの意匠が的確に踏襲されています。


今回購入したサイズMの実寸スペックは以下の通りです。
- 着丈:62.0cm
- 肩幅:52.5cm
- バスト:117.0cm(身幅換算 約58.5cm)
- 袖丈:56.5cm
重量は約890gとしっかりとした重みがあります。背面にはシルエットを調整するためのバックルバック(尾錠)を備えています。
スラックスなどの綺麗めなパンツとも相性が良く、幅広いコーディネートを支えてくれる万能な一着です。
またゆとりのあるデザインなので、リラックスした着心地です。
3. サイズ比較:着丈は同じでも全く異なるシルエット
この2着を比較する上で最も特徴的なのが、サイズ設計の違いです。JeanikのサイズSとバーニーズのサイズMは、どちらも「着丈62.0cm」で完全に一致しています。しかし、その他の数値には大きな差があります。
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- 肩幅:Jeanik(45.5cm)に対し、バーニーズ(52.5cm)は+7.0cm。
- 身幅:Jeanik(49.0cm)に対し、バーニーズ(約58.5cm)は+9.5cm。
着丈をスッキリと短めに保ちながら、肩幅と身幅を大きく広げた設計が、バーニーズのタグにある「ゆとり」の理由です。
Jeanikが体に寄り添うスマートなジャケット代わりになるのに対し、バーニーズは肩が落ちるドロップショルダー気味の設計で、現代的な抜け感とリラックス感を生み出しています。
まとめ:今の気分で選ぶなら?
シャープで都会的な印象を求めるならJeanik、オーセンティックでありつつ洗練された雰囲気が好みならバーニーズ ニューヨークが適しています。
特に冬場、テック系アウターのインナーとして差し込んだ際、Jeanikならクリーンな印象に、バーニーズなら1stモデルの襟元やプリーツが程よいアクセントになります。
どちらも「Gジャン=作業着」というイメージを覆す、大人のワードローブにおいて明確に役割の異なる実用的なアイテムです。





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